がん診断の“10年生存率”59.4%に
がんと診断された人の「10年生存率」の調査が初めて行われ、59.4パーセントだったことがわかりました。
国立がん研究センターの研究班が240の医療機関の協力で調査したところ、2008年にがんと診断された人の「10年生存率」は、59.4パーセントだったということです。
部位別では、前立腺がんは、ステージ1から3で100パーセント、ステージ4で44.7パーセントでした。
一方、乳がんは、ステージ1は99.1パーセントでしたが、ステージ4は16.0パーセントでした。
また、肝細胞がんは、ステージ1の「5年生存率」は59.3パーセントでしたが、「10年生存率」では33.4パーセントに低下していたということです。
研究班は、「乳がんのステージ3、4や肝細胞がんでは、長期的に経過をみる必要がある」としています。