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お茶業界に激震?50年ぶりの「異変」とは

2021年4月28日 19:55
お茶業界に激震?50年ぶりの「異変」とは

新茶の季節を迎える中、各地で茶摘みが行われます。さわやかな新茶を楽しめる季節になりましたが、今年はおよそ50年続いてきた、お茶にまつわるある記録が途絶えるという「異変」が起きていました。


◆新茶シーズンの裏で“お茶業界”に大きな変化

ペットボトルや茶葉など多くのお茶製品を扱う伊藤園が、“おうち時間”を意識した商品を発売しました。

カップに抹茶を入れお湯を注いだら、泡立てたあとホットミルクを入れるだけで、抹茶ラテが完成。「お~いお茶」シリーズの“新味”、スティックタイプの「お抹茶」です。

伊藤園・商品企画 植木史さん「抹茶はどうしても渋いとか苦いとか、あと格式高いとか、そういったイメージを持たれがちなんですけれども、手軽さというところも踏まえまして、今回スティックにさせていただいております」

より飲みやすく工夫され、楽しみ方も広がるお茶。

そして、来月1日は「八十八夜」です。いよいよ新茶がシーズンを迎えるその裏で、実は“お茶業界”を騒がせた、ある大きな変化が起きていました。

──次はうれしいニュースです。県のお茶の産出額が、これまで日本一だった静岡県を抜いたことが分かりました。(鹿児島読売テレビ 先月15日放送)

農林水産省が先月発表した静岡県の2019年のお茶の産出額は251億円。一方で、鹿児島県は1億円多い252億円。静岡県はおよそ50年守ってきた「日本一の座」を、初めて鹿児島県に明け渡したのです。


◆悔しがる静岡の「茶神888」さん、敗因は?

この結果を「静岡にいる身分としては悔しい」と語るのは、お茶の魅力を伝えるため日々奮闘する静岡生まれのヒーロー「茶神888(ハチジュウハチヤー)」です。

敗因について聞いてみると──

茶神888さん「鹿児島だと一気にものすごいでっかい茶畑を管理しているので、一気に大量のお茶を取引できるところの方が金額として上がるのはしょうがないのかもしれない」

その言葉通り、鹿児島は機械化を進め、拡大するペットボトル需要に対応。一方、静岡は急須でいれるお茶が主流で、需要が伸び悩んでいるのです。

とはいえ、長年“日本一”の座を守り続けてきた静岡県、返り咲きを誓います。

茶神888さん「次は静岡がまたトップに返り咲くぞと。負けないぞ」


◆お茶離れ打破に“お茶どころ”に新商品

しかし、業界全体では別の問題も。お茶全体の生産量はここ数年減少傾向にあり、背景に若者のお茶離れがあるとされているのです。

こうした状況を打破すべく、関西の“お茶どころ”京都からは、収穫直後の希少な「宇治茶」をふんだんに使用したプリンの食べ比べセットが新登場しました。

宇治茶プリンを開発した『D‐matcha』の田中大貴さんは──

田中大貴さん「お菓子を知っていただいてきっかけを持ったら、今度は急須で飲んでみようとか、魅力をお伝えできる余地がある」

今年の大型連休、急須で新茶をいれ、家でゆっくり過ごすのもよいかもしれません。