納骨堂が“閉鎖” 「永代供養」の遺骨“引き取り”を要求 利用者は…
札幌市の納骨堂が、経営が行き詰まったとして、突如、閉鎖される見通しになりました。納骨堂は、遺骨の引き取りを要求しています。
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多くの利用者が詰めかけたのは、北海道札幌市の納骨堂「御霊堂元町」です。
利用者
「永代供養の人に、どうするつもりだったんですか」
利用者
「(求めているのは)安心なの、安心。私としても行き場がないんだから」
773基の納骨壇がありますが、突如、閉鎖される見通しになりました。納骨堂は、遺骨の引き取りを要求していました。
父親の遺骨を引き取った人
「家族もそうですし、周りの亡くなられた方も悔しさしか残らない」
運営する宗教法人によると、資金繰りが厳しくなったことで、建物が差し押さえられ、今年7月に所有者が変わり、退去が決まったということです。
納骨堂・御霊堂元町 代表
「大変申し訳なく思っております」
先週、12回にわたり説明会が開催されました。
説明会の参加者
「我々は、他のところ探さなきゃいけないということですよね? どこか斡旋してくれるわけじゃないですよね?」
御霊堂元町 代表
「私が斡旋したとしても、お金はどうしてもかかってしまいます」
「使用料や管理費は返せない」と利用者に伝えたということです。
経営が行き詰まった理由については…
御霊堂元町 代表
「予想より売れる速度が遅かったということが大きな原因だと思います」
現在、納骨堂は、建物を所有する会社と継続に向けた協議を続けているということです。