新型コロナウイルスの影響でライブや握手会が中止になるなどして苦しい現役アイドルを、東京・秋葉原の串カツ店が店員として採用しています。オープンに向けた研修を取材しました。


■アイドル活動が新型コロナでほとんど中止に

　「どこの串カツ屋でも（お通しは）キャベツですけど、ちゃんと理由があるんです。なんでだと思いますか？」

　「しゃきしゃきだから」

　「２度漬け（禁止）だからつけられない。キャベツを折り曲げソースをすくうと、かけられる」

都内の串カツ店で研修を受ける、紫咲なおさん（１９）。実は彼女は“現役のアイドル”です。これまで撮影会や握手会などの活動をしていましたが、新型コロナウイルスの影響でイベントはほとんどが中止になりました。

紫咲なおさん「ファンの方とつながりがなくなってしまうような」

そんな中、串カツチェーン店が秋葉原の店舗でアイドルを採用し、リニューアルすることを知りました。

紫咲なおさん「（ファンと）会える機会が増えるので、『串カツ田中』でのお仕事など、新しいことに挑戦していこうと」


■人気投票上位は全店舗で写真掲示も　店側の思いは

この日は宣伝用の写真撮影。接客時に身につける制服で、撮影を行っていました。人気投票で上位になったアイドルの写真は全店舗で掲示され、グッズとしても販売される予定だといいます。

実は、秋葉原の店舗では売り上げが去年に比べおよそ３割減。アイドルを起爆剤として売り上げアップにつなげ、秋葉原らしい特別な店舗にしたいといいます。

『串カツ田中』担当者「飲食業界はまだまだ厳しいですし、アイドルの活動の場が少しでも増えればと思って、手を取り合ってじゃないですが、一緒に盛り上げていきたい」

今月下旬のオープンを目指していましたが、緊急事態宣言が延長されれば、さらに先延ばしになります。それでも……

紫咲なおさん「今までと全く違うことをやるので、自分にできるか不安だったんですけど、飲食店で仕事をすることによって、新しい形になってほしいなと思います」

（５月５日『ｎｅｗｓ　ｚｅｒｏ』より　ナレーション：駒田航さん）