やまゆり園の採火式 市が撤回し場所変更へ
神奈川県相模原市は、19人が殺害された障害者施設「津久井やまゆり園」で行う予定だった東京パラリンピックの聖火の採火式について場所を変更すると発表しました。
相模原市・本村市長「みなさまからの幅広い理解を得て実施することは難しいとの思いに至りました。このため津久井やまゆり園での採火を取りやめ、採火場所を変更させていただくこととなりました」
相模原市は今年3月共生社会を目指す理念に沿うとして、2016年に19人が殺害された障害者施設「津久井やまゆり園」で、東京パラリンピックの聖火の採火式を開催すると発表。これに対し、一部の遺族らが先月、採火式の中止を求める要請書を市に提出していました。
市が遺族らに意見を聞く手紙を送り集計したところ、「津久井やまゆり園」での採火実施について52パーセントが賛成、37パーセントが反対でしたが、遺族からの言葉に向き合い、場所の変更を決定したということです。
新たな採火場所については、改めて検討するとしています。