【詳報】市川猿之助被告 初公判「悩みに悩んで、それしかないと」被告人質問 東京地裁
両親に対する自殺ほう助の罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告の初公判が20日午後から始まり、猿之助被告は「間違いはありません」と述べ、起訴内容を認めました。
猿之助被告は、被告人質問で、週刊誌の記事を事前に見たことについて「(世間に)信じ込まれ、事実として定着し、人が歌舞伎界から離れていき、歌舞伎界が立ちゆかなくなる。悪い方にはまっていった。」と当時の心情を語りました。
また自殺したら問題が解決すると思ったのかと問われると、「生きてて歌舞伎に携わり、歌舞伎にいるよりも、いなくなった方が、弟子もしがらみが取れて、行きたいところに行って活躍できプラスになると思った」と述べました。
一方で、記事を見て自殺することをすぐに決めたのかと問われると、「そんな簡単なものじゃない。ただ、否定して気持ちにふたを していたものが開いてしまった。時間はかかった。悩みに悩んで、それしかないと負のスパイラルに」陥ったと述べました。猿之助被告は法廷で、終始、小さい声で時折声を詰まらせながら被告人質問に応じていました。