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コロナ禍で“土いじり”人気 初心者むけも

2021年5月14日 20:08
コロナ禍で“土いじり”人気 初心者むけも

おうち時間が増える今、ガーデニングや家庭菜園がより一層人気となっています。園芸店では、初心者向けの栽培キットが人気だといいます。さらに、貸し農園や「雑草栽培セット」まで登場しています。

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14日、横浜市にある園芸店「サカタのタネガーデンセンター横浜」には、多くの人の姿が。

主婦(50代)
「バルコニーに飾る花を見にきました」

会社員(40代)
「枝豆(の種)を買いました」

主婦(30代)
「このカゴいっぱいには買っていきたいなと」

長く続く新型コロナの影響で、土いじりをする人たちが、一段と増加しているというのです。

サカタのタネガーデンセンター横浜・小林秀美さん
「若い世代の方、20代30代の方がかなり増えていると思います。初心者向けの栽培キットもかなり人気がでています」

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こうしたなか、大忙しなのが初心者向けのキットのメーカーです。

東京・昭島市「ナガクラ」従業員
「種を入れています」

扱っているのは、ブリキの缶で育てる「リトルガーデンプロ」(1缶1100円 ※全10種類)。
今年3月と4月の売り上げは、去年に比べおよそ3倍に増えたといいます。

育て方はとても簡単。
缶のフタを受け皿にして、缶の中には肥料が入った土を入れます。
水をかけて湿らせ、深さ1センチほどの穴の中に種をいれ、最後に上から土をかぶせるだけ。

早いものは2か月から3か月ほどで収穫できるといいます。

ナガクラ 間々田万里子代表
「(家族で)お料理までして食育もかねて楽しんでいただくのが多いみたいです」

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本格的に楽しみたい人に人気になっているのが・・・貸し農園です。

JA世田谷目黒 星輝さん
「お貸し出ししている農業体験農園になります」

案内してもらったのは、東京・世田谷区にある「玉堤体験農園」

JA世田谷目黒 星輝さん
「今年はご好評いただいたこともありまして、8区画増やして35区画で運営しています」

作付け面積は1区画、10平方メートルで10万円。農具も借りられて、手ぶらで利用することができます。
(※申し込みはすでに終了)

女性利用者(70代)
「いまこういう時期だから、夢中になれる。本当にありがたいです」

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高まる人気に、「雑草栽培セット」まで登場しました。

道ばたの隙間などから生える雑草の姿をイメージし、霧吹きなどでブロックの割れ目に水をかけると、早ければ1週間ほどで発芽するといいます。

販売しているメーカー「聖新陶芸」は、「コロナ禍でも強くたくましく生きようとする雑草の姿に勇気を得てもらえたら」としていて、これまでにおよそ3500個が売れたということです。
(1650円 今年2月発売)