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九州大雨 “予測できない”線状降水帯とは

2021年5月21日 6:21
九州大雨 “予測できない”線状降水帯とは

九州から東海まで広い範囲で大雨となり、一部の地域には避難指示が出ています。線状降水帯が発生する恐れもあり、警戒が必要です。

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九州から東海まで、広い範囲で大雨となった佐賀県や長崎県、愛媛県などで、5月として観測史上最大の降水量となりました。

熊本県も、記録的な大雨に。山江村では、5月として観測史上最大となる1時間に54ミリの非常に激しい雨を観測。芦北町では、河川が茶色く濁って勢いを増し、道路も冠水しました。

大雨は、九州全域で─。視界が悪く、日中からライトをつけて走る車。気象庁によりますと、九州から東海では、ところによって平年の1か月分の大雨が降る恐れがあるということです。

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気象庁が警戒を呼びかける、広範囲にわたる今回の大雨。

気象庁予報官「『線状降水帯』降水が一か所で組織化して動かなくなるということになると、かなり危険度が急速に増していくような状況になります。今我々の技術で、これを予測することこそできない」

予測ができないという「線状降水帯」。2017年7月の九州北部豪雨の際、福岡県の上空に、突如、非常に激しい雨を降らせる「線状降水帯」が発生しました。この時、気象庁が福岡県に発表していた24時間の予想降水量は、「多いところで100ミリ」。しかし、「線状降水帯」が発生したことで、予想の6倍近い586ミリの豪雨となり、合わせて40人以上の死者・行方不明者が出ました。

気象庁予報官「今回についても(『線状降水帯』が発生する)可能性が高いとか低いとか、言及できる状況ではありません。早めに防災あるいは避難に関する準備・確認をしていただくとともに、油断することなく、気象庁の発表する気象情報や警報・注意報に、注意していただきたい」

(21日放送『Oha!4』より)