遺族「頭から離れない」大火砕流から30年
43人が犠牲となった長崎県の雲仙・普賢岳大火砕流から3日で丸30年です。島原市では追悼行事が行われ、深い祈りに包まれています。
あの日から30年。噴火活動でできた山頂付近の溶岩ドームは、3日朝は厚い雲に覆われていました。
1991年6月3日、雲仙・普賢岳の麓を襲った大火砕流では、消防団員や報道関係者など43人が犠牲になりました。5年ぶりに開かれた追悼式には、遺族や関係者など約150人が参列。災害の記憶を次の世代に伝える決意を新たにしました。
遺族代表・大町寿美さん「いつもそばにいてくれた人が、突然、帰らぬ人となったあの日のことが、頭から離れることはありません」
大火砕流が発生した午後4時8分には追悼のサイレンが鳴らされ、深い祈りに包まれます。