松本元死刑囚の遺骨は二女へ 判断が確定
3年前に死刑が執行されたオウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の遺骨の引き取りについて、最高裁が松本元死刑囚の四女らの特別抗告を退ける決定をしたことがわかりました。遺骨の引取先を二女とする判断が確定しました。
オウム真理教の教祖松本智津夫元死刑囚の遺骨は、2018年7月の死刑執行後、東京拘置所に保管されています。関係者によりますと、遺骨をめぐってはこれまで、松本元死刑囚の二女と四女それぞれが引き取り先としてふさわしいと主張するなど、争いとなっていて、東京家裁、東京高裁のいずれも、引き取り先を二女とする判断をしていました。
四女らはこれを不服として特別抗告していましたが、最高裁は5日までに、これを退ける決定をしたもので、松本元死刑囚の遺骨の引き取り先を二女とする判断が確定しました。松本元死刑囚は死刑執行直前に遺骨の引き取り先を聞かれた際、「四女」と答えたとされていましたが、これまでの審判で引き取り先を指定する意思表示としては、認定されなかったものとみられます。
松本元死刑囚の遺骨については、オウム真理教の後継団体の信者らが崇拝の対象とするおそれがあるとして、公安当局も警戒しています。