土石流・避難者への支援策 ワクチン優先も
静岡県熱海市で大規模な土石流が発生してから1週間。県と熱海市は9日、亡くなった9人のうち2人の身元が判明したことを発表しました。
熱海市で大規模な土石流が発生してから7日目。捜索は土石流の最上部付近で2度の小さな崩落が発生し、およそ3時間中断するなど、難航しました。
県と熱海市は9日、亡くなった9人のうち田中路子さん(70)とトオヤマ・ユウジさんの2人の死亡が確認されたと発表しました。これで安否がわからない人は20人になりました。
一方、川勝知事は9日の夕方に会見を開き、土石流被害の避難者に対する今後の支援策を発表しました。
避難生活については新型コロナ対策が必要だとして、避難者や、避難所の運営スタッフなどに優先してワクチンを接種する方針を示しました。今後、避難所のホテルを移す際には、接種した人と接種していない人を分けるなどの対策もとるということです。
この他に避難生活の長期化が見込まれることから、県は公営住宅や民間の賃貸住宅、空き家など合わせて103戸を確保し、土石流で家が流失した人を優先に貸し出す方針を示しました。