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社会
2021年7月16日 21:15

開会式まで1週間“感染対策”に問題が…

開会式まで1週間“感染対策”に問題が…
(c)NNN

あと1週間でオリンピックの開会式を迎えます。選手や関係者が各国から続々と来日する中、感染対策のルールが守られない事態も確認され、問題になっています。

   ◇

オリンピックの開会式まで1週間。

記者
「午後1時半です。スペインの代表選手が成田空港に到着しました。」

成田空港には、16日も各国の選手や関係者が続々と来日しました。

しかし、誘導がスムーズに進まず“密状態”に。

記者
「出口の方で混雑しています」

オリンピック関係者と一般客の動線は分けているはずですが、選手団の中に一般の搭乗客が紛れ込んでしまったのです。

水際対策の難しさが垣間見られる中、一般人との動線を分けて接触しないようにする「バブル方式」にも“穴”がありました。

最大1万8000人が入れる東京晴海の選手村。各国の選手や関係者が続々と入国しています。

15日夜、付近を訪れると…

記者
「選手村の前は警備の方の姿は目立ちますが、海外の方の姿は見えませんね」

厳重な警備が行われているためか、選手村の付近には静けさが…。

しかし、選手村から少し離れたオリンピック関係者らが宿泊するホテルの付近では、コンビニで買い物をするオリンピック関係者の姿がありました。

記者(15日午後10時半すぎ)
「海外の選手の方ですかね、コンビニで買い物していますね。手元にはフルーツでしょうか。あちらの方もコンビニで買い物をしています。IDのパスをぶらさげていますね」

さらに、そのコンビニ付近には…

記者
「あの2人、マスクしていませんでしたね」

選手や関係者に感染対策や行動制限を示すプレイブックには、しっかりと「マスク着用」と書かれています。

同じくコンビニ付近を歩いていたオリンピック関係者の1人に話を聞いてみると…

オリンピック関係者
「(Q.日本に来たのは?)きのうです」

プレイブックに書かれている14日間の「隔離期間中」であることを明かしたのです。プレイブックを知っているか聞いてみると…

オリンピック関係者
「知っているよ、3週間前にもらいました。最初の14日間はそんな外に出られないけど、可能なら東京を見て回りたいけどね」

入国後は行動計画書に記載のある場所以外への移動はできないこととなっています。

選手村付近の住民は…

選手村付近の住民
「マスクをずらしている方とかも多くて、あまり厳しくないのかなというふうには思います」

一部の大会関係者が“プレイブックに違反”している状況を踏まえ、丸川五輪担当相は…

丸川五輪担当相
「(組織委員会に)早急に管理体制の強化を行っていただくべく働きかけを行っていきます」

組織委員会から宿泊施設の強化をはかると報告があったことを明かし、引き続き、管理体制の強化を行うよう働きかけるとしました。
   ◇

16日、国会で野党側が追及したのは、行動をチェックする担当者が、一部のホテルで15分以内の外出をみとめたとされることについてです。

立憲民主党 山井和則議員
「ホテルからは出られない。例外のとき以外と言ってたのに、逆にこの資料を見たら、15分以内だったらホテルから出られますよってなっているじゃないですか。15分以内だったらバブルから出ていいって、意味がわかんない」

立憲民主党 逢坂誠二議員
「15分以内だったらどこに出ていってもいいというふうにこの紙は読めるんだけど、そういう認識ですか?」

担当者
「プレイブックに書いてあることが規則・ルールというふうに認識してございます」

立憲民主党 長妻副代表
「事実上自由行動なんですよ。とんでもない話だと。全然例外じゃなくてコンビニ行っちゃってるんじゃないか」

担当者
「組織委には、プレイブックの厳格な具体的な運用の方法をしっかりと検討してほしいということを、わたしからも各レベルからも申し入れしているところ」

   ◇

また、大会期間中の休戦を呼びかける「オリンピック休戦決議」期間に入る16日、IOCバッハ会長は被爆地、広島を訪問しました。

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開幕に向けたカウントダウンが進む中、メイン会場とは“目と鼻の先”では…

記者
「国立競技場近くのこちらの病院には、『五輪中止!ワクチンに集中させて!』との張り紙がされています」

その思いを院長に聞きました。

代々木病院 河邉博正院長
「(ワクチン接種に)かなりスタッフを動員して今やってる状況なんですけど、病院としては背伸びした状況で。感染を起こさせないというのを第一義的に考えると、やはり(オリンピックを)のぞむわけにはいかない」

ほかにも交通規制に伴う患者の移動や病院食の運搬への影響。会場周辺での熱中症患者の受け入れなどで地域の患者を守れなくなる危機を感じているといいます。

代々木病院 河邉博正院長
「今からでもできるなら、オリンピックを中止していただけたらなと。たとえ開催されたとしても、医療従事者としての思いとしてはかわりませんので、(五輪)期間中も掲示は続けたい」