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都内の自宅療養者増え続け…“急に悪化”も

2021年8月4日 19:30
都内の自宅療養者増え続け…“急に悪化”も

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が起きている東京都内で、4日新たに4166人の感染が確認されました。全国的にも拡大に歯止めが掛からない中、患者の受け入れ要請が相次ぐ医療機関は早期の治療が困難になってきていると話しています。

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緊急事態宣言下の夏休みの4日、埼玉県飯能市の河原には、いくつものテントがありました。BBQを楽しむ若者の姿も見られました。宣言がでる前から計画していたため、4日、訪れたといいます。

埼玉県民
「遊ぶ場所」
「結構限られている」

中には、県をまたいで、遊びにきた都内在住の男性もいました。

東京都民
「都内だと遊び場がないので、こういうところに来るのが妥当なのかなって。そこまで長居するつもりはなかったので」

先月以降、都内などから訪れる人が増加し、多い日で90ほどのテントがはられたといいます。

埼玉県飯能市産業環境部・関根浩司さん
「大変密な状況になっています。8月7日から当面の間飯能河原 閉鎖させていただき、ご来訪はお控えいただくように」

飯能市は、今週末から、密を避けるため、閉鎖することを決断しました。

神奈川県の葉山町では、宣言を受け、4日から休場した海水浴場もありました。

葉山森戸海水浴場協同組合・大宮文彦代表理事
「(休場は)本当に残念ですけど、この感染状況を見れば、やはりそこはやむを得ないところなのかなと」

県は、地元住民以外は来ないよう呼びかけていますが、4日、ビーチは多くの人で賑わっていました。

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都内の自宅療養者は、現在1万4000人以上と増え続けています。しかし、自宅で療養中に、症状が“急に悪化”したという患者もいます。

女性(30代)は、先月中旬、都内に勤務する夫(30代)が
コロナに感染しました。

先月中旬、夫が感染した30代女性
「(当初は)とりあえず熱ですね。せきはその時なくて、倦怠感と熱がメインで」

保健所に相談したものの、夫婦は自宅療養となりました。しかし、陽性判明からおよそ1週間後、夫の衰弱が急激に、進んでいったといいます。

先月中旬、夫が感染した30代女性
「部屋の中の移動もしんどそうで、救急車が来る前に着替えをしていた時も、ふらふらして立っていられない状態」

再度、保健所に相談すると、急遽、夫は入院することになりました。さらに、女性自身の感染も判明したといいます。