西日本中心に記録的な大雨 今後の見通しは
西日本中心に記録的な大雨となっていて、各地で被害も発生しています。引き続き予断を許さない状況が続くということですが、今後の見通しなどを気象予報士の木原さんに聞きました。
先週からの長引く大雨の影響で、被害も拡大しています。連日のように土砂災害警戒情報が発表されている状況が続いています。
18日(水)午後4時40分現在の雨雲の様子を見てみると、多少の隙間はあるものの、九州や中国、四国地方を中心に雨雲がかかっています。一部、岐阜県内などで局地的に活発な雨雲もみられ、非常に激しい雨が降っているところもある模様です。西日本ではあまり強い雨は降っていないようですが、すでに、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところも多く、依然、危険な状況が続いています。
■前線は依然として停滞
この大雨の原因、日本付近に停滞する前線の位置を、15日(日)からの天気図で並べて見てみます。17日(火)までは東西に延びるように横たわっているような形でした。18日(水)以降は少し形が変わってきます。東側にある太平洋高気圧が前線を持ち上げるような働きをすることで、前線が少し斜めになっています。
19日(木)以降は前線の活動が弱まりますが、依然として九州や中国地方付近に停滞しています。つまり、この先も西日本ではまだまだ油断できない天気が続くということです。
■西日本中心にまだまだ雨が降り続く予想
今後の雨雲の予想を見ていきます。18日(水)夜にかけて九州南部や四国、東海地方に点々と活発な雨雲がかかっていきます。19日(木)に日付が変わるごろには広島などでも激しい雨が降る予想です。さらに朝にかけては、四国などにまとまった雨雲が集中する見込みです。そして19日(木)日中にかけても見ていくと、九州では朝いったん弱まりますが、午後になると再び南から雨雲が入ってくる予想です。
そのほか、四国や近畿の太平洋側でも雨脚が強まるところがありそうです。夜になっても日中と同じような場所に次々と雨雲が流れ込んでくる予想で、依然として予断を許さない状況です。
■九州などさらなる大雨に
19日(木)夕方までの雨量は、特に記録的な大雨となっている九州、さらに中国地方や近畿で120ミリ。四国や東海では150ミリの予想です。その後さらに20日(金)夕方までに四国や近畿で100ミリから150ミリ、九州南部や中国、東海で50ミリから100ミリの大雨が予想されています。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。