女性カップルの子の“認知訴訟”始まる
性同一性障害で法律上の性別を男性から変更した女性が、凍結していた精子を使ってパートナーの女性との間にもうけた子ども2人について、法的な親子関係を認めるよう国に求める裁判が19日、東京地裁で始まりました。
この裁判は、40代と30代の女性同士のカップルと2人の子ども、あわせて4人が原告となり、法的な親子関係を認めるよう国に求めるものです。
40代の女性は、性同一性障害のため、法律上の性別を男性から女性に変更していて、凍結していた自分の精子を使って、パートナーである30代女性との間に子ども2人をもうけていました。
法律上、子どもたちと親子関係があるのは30代の女性のみで、血縁関係があるにもかかわらず、国が親子関係を認めないのは違法だと主張しています。19日の裁判で、国側は請求棄却を求め、争う姿勢をみせました。
一方、原告は代理人を通じ、「生物学的な親子関係であるという客観的事実、および子どもの人権を尊重いただき、訴えを認めていただけることを願っています」とコメントしました。