インフルワクチン供給量“大幅減”見通し
今シーズンのインフルエンザのワクチンの供給量は、昨シーズンより大幅に減る見込みです。
厚生労働省のワクチンの生産などに関する会議で、今シーズンのインフルエンザのワクチンの供給量は、およそ2600万本から2800万本で、昨シーズンの3342万本より減る見通しが示されました。
ワクチンのもとになるウイルスの株は毎年違い、製造の効率も変わりますが、昨シーズンは効率よく製造できたほか、新型コロナの流行をうけ、せめてインフルエンザを防ごうと接種する人が多かったということです。
厚労省は、今シーズンは、昨シーズンより少ないものの、例年の使用量に相当する程度は供給されると説明しました。
一方、新型コロナワクチンの接種前後の2週間は、他のワクチンの接種ができませんが、インフルエンザワクチンとの同時接種が可能か、検討が必要との意見が出されました。
また、インフルエンザワクチンの出荷が始まる10月第1週の供給量は、昨シーズンはおよそ1500万本だったのに対して、今シーズンは、およそ1200万本と少ないスタートとなる見通しです。少ない理由は、新型コロナワクチンの生産でワクチンの資材の入手が困難なためだということです。