メルカリ 酸素缶の出品を禁止
フリマアプリ・メルカリは、2日から酸素缶や家庭用のパルスオキシメーターなどの出品を禁止しました。背景には、コロナ禍で自宅療養への不安が広がる中、高額転売が問題視されていることがあります。
■「深刻な感染状況踏まえ」酸素缶などの出品禁止
メルカリで出品が禁止されたのは、ドラッグストアなどで売られている酸素缶や、家庭用の血中酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)などです。
東京都内にあるドラッグストアによりますと、「8月中旬から医療ひっ迫による自宅療養の不安などから、酸素缶の購入を希望する人が増えていて、一部の店舗では品薄な状態」だといいます。一方、メルカリでは転売目的とみられる同様の商品の出品が相次いでいました。
出品禁止の理由について、メルカリは「『マーケットプレイスの基本原則』の『安全であること』に照らし、現在の深刻な感染状況なども踏まえ、総合的に判断した」とコメントしました。
今月2日から当面の間、出品を禁止し、現在、出品されている酸素缶などは、今後商品を削除。出品者に対しては利用制限などの対応を行う場合があるともしています。
医師によりますと、市販の酸素缶では十分な酸素を補えないため、自宅療養中に息苦しさを感じた場合は、救急要請などをするのが望ましいということです。