拉致被害者家族ら「残念だ」焦りにじませる
菅総理大臣が、今月行われる自民党の総裁選に立候補しないと表明したことについて、北朝鮮による拉致被害者の家族らは「残念だ」とした上で進展がないまま総理大臣がかわる状況に焦りをにじませました。
北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの母早紀江さん(85)は、「とにかく残念です。びっくりしている。私たちは拉致問題について答えを待っているわけで、総理を続けてほしいと思っているが、菅さんのお考えがあっての判断なのだと思う」と受け止めました。
また、田口八重子さんの兄で家族会の飯塚代表(83)は、菅政権について「拉致問題が進展した印象はない。菅首相はやると言っていたが行動は伴わなかった」と述べた上で、「これまでの人も『やりますよ』と言っているけど、どうにもならない状態が続いている。最終判断は総理。総理が動かないと北朝鮮は動かない」と述べ、拉致問題に進展がないまま総理大臣がかわり続ける状況に焦りをにじませました。