抗体カクテル療法 埼玉の宿泊施設で実施へ
新型コロナウイルスの重症化を防ぐ効果が期待される「抗体カクテル療法」について、埼玉県は14日から宿泊療養施設での実施を開始すると発表しました。
埼玉県の大野知事は13日午前、県内の宿泊療養施設を特措法に基づく臨時の医療施設とし、14日から抗体カクテル療法を開始すると発表しました。
大野知事「今回医療機関で行うのではなくて、宿泊療養施設でこれを実施することによって、医療機関に対する病床の負担をおさえることが可能になると期待している」
2つの薬を混ぜて点滴する抗体カクテル療法は発症から7日以内の使用によって重症化の防止に効果が期待されるもので、この宿泊療養施設では1日8人の治療を予定しているということです。
県は、保健所からの依頼をもとに調整本部で重症化リスクの高い対象者を選定して抗体カクテル療法を行い、宿泊療養施設では委託された医療機関のスタッフが24時間体制で経過観察にあたるということです。
県は、重症や中等症の治療を担う病院ではなく宿泊療養施設で実施することで、医療全体の負担を軽減したい考えです。