理解されづらいコロナ後遺症…苦しむ女性は
東京・世田谷区が行った調査によると新型コロナウイルス感染の後遺症は、感染した人の半数近くに出るといいます。今年7月、1歳の息子と夫とともに感染した30歳の女性も、その1人です。
“後遺症”に苦しむ女性(30)
「手の震え、吐き気、頭痛、動悸(どうき)、持病のぜんそくの悪化とか」
自宅療養後、後遺症とみられる症状の治療に専念するため、子供と一緒に宮城県の実家に帰りました。近くにコロナ後遺症外来はなく、当時、オンライン外来の存在も知らず、症状別に専門医を探さざるを得なかったといいます。
“後遺症”に苦しむ女性(30)
「(かかった病院は)12345…6か所ぐらいですかね」
内科や耳鼻科のほか、一部の症状がストレス性のものだと言われたため精神科など、さまざまな病院へ。しかし、中には─。
“後遺症”に苦しむ女性(30)
「(医者が)『ぼくはコロナ(後遺症)の患者を診たことないから不適格だから』と助けてほしくて行ったのに。『診られないよ無理だよ、自分で(別の医者)探してよ』って言われて、正直傷ついた」
さらに、「陰性証明がないと受診させられない」と門前払いされた病院もあったといいます。
また、実家の家族からも─。
“後遺症”に苦しむ女性(30)
「『普通に家事したり子供と遊んだりできてるじゃん』と『本当は後遺症なんてないんじゃないの』と言われて、ケンカになったりとか。後遺症を抱えていることが外から見えづらくて、本当は体調悪くてだるくて、頭もぼーっとしているのに」
後遺症は、周囲に理解されづらいといいます。
“後遺症”に苦しむ女性(30)
「後遺症っていってもいろんな症状がある。周りの理解が得られないと、なかなか精神的にもつらかったり、治りが遅くなると思うので、周りの人には理解していただきたいなと」
9月14日放送『news zero』より。