コロナ重症化リスク 新たな“点数指標”を
新型コロナウイルスの重症化リスクを点数で示す新たな指標を国立国際医療研究センターが作成しました。
新型コロナで重症化する患者では、肥満や糖尿病などの基礎疾患があることが多い傾向が分かっています。このため、国際医療研究センターは、去年の6月から9月の第2波に全国の病院に入院した4500人あまりのうち、酸素投与が必要な中等症以上の患者のデータをもとに重症化因子を点数で示した指標を作成しました。
例えば、40歳から64歳の場合、男性は1点、肥満を示すBMIが25以上だと2点、新型コロナによる発熱が37.5度以上では2点、息切れは2点などとしています。
この合計点が高いほど重症化する可能性が高いといえるということで、患者が急増する流行期では、40歳から64歳は5点以上を、65歳以上では3点以上を「ハイリスク」としています。
この指標は、医師が診療の際に使うものですが、国際医療研究センターは自分のリスクを把握し、行動変容に使えるのではないかとしています。