熊本・阿蘇中岳が5年ぶり噴火…けが人なし
20日午前11時43分ごろ、熊本県の阿蘇中岳が噴火しました。2016年以来の規模の噴火で、火砕流が発生していますが、けが人などは確認されていません。
気象庁によりますと、20日午前11時43分に阿蘇山の中岳第一火口で、噴火が発生しました。この噴火に伴い、火砕流が火口から1キロ以上に達しました。
阿蘇市によりますと阿蘇中岳では噴火当時、少なくとも男女2組4人が登山していましたが、今のところ、けが人は確認されていません。
気象庁は噴火警戒レベルを2から3に引き上げています。レベル3になったのは2016年10月以来、5年ぶりです。
気象庁では、火口から概ね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒を呼び掛けています。
また風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要で、火山ガスにも注意が必要です。
阿蘇中岳では、今月13日に噴火警戒レベルを1から2に引き上げて、火口周辺への立ち入りが規制されていました。