国交省、京王線刺傷うけ鉄道各社と緊急会議
東京の京王線の車内で乗客が切りつけられるなどした事件を受け、国土交通省は2日夕方、JR各社や大手私鉄などの担当者を集め、再発防止策を検討する緊急会議を開催しました。
2日に開催された緊急会議では、JR各社や大手私鉄など鉄道事業者32社の安全統括管理者や業界団体などがオンラインで出席しました。
会議では、今回の事件の状況について京王電鉄から報告があった後、ホームドアの運用や警備の強化などについて意見交換が行われたということです。
また、これらの意見を踏まえた上で、国交省から各社に対し、非常通報装置が複数押された場合には乗客と通話ができない状況でも緊急事態と認識して速やかに停車させることや、ホームドアと電車のドアがずれている場合は両方の扉を開けて乗客を安全に誘導、救出することを基本とすることなどが指示されました。
国交省の担当者は「これまで、ずれている場合は開けないというのは基本の原則だったが、今回の類似事例が起きた場合はまず開けて逃がすということを明確にした」としています。
一方で、今回ドアを開ける操作を行わなかった乗務員の対応について会議に出席した京王電鉄は、「必ずしも最善ではないが、限られた中ではギリギリの選択だったと思う」として今後検証していきたいとしています。