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“心筋炎”ワクチン接種後死亡割合やや高く

2021年11月12日 22:23

新型コロナワクチンの接種後に亡くなった人と、過去1年間、国民全体で亡くなった人のそれぞれの死因を比較したところ、「心筋炎」関連では、ワクチン接種後の割合がやや高かったことが、厚生労働省の調査でわかりました。

厚労省の新型コロナワクチンの副反応に関する部会は、接種が始まって半年以上が経ったことを受けて、これまでにファイザー製、モデルナ製を接種後に死亡した人の死因と、2019年の1年間の国民全体の「人口動態統計」での死因とを比較し、調査しました。

その結果、虚血性心疾患、肺塞栓症、虚血性脳卒中では、ワクチン接種後の死亡数は少なかったということです。一方で、「心筋炎」関連では、モデルナ製ワクチン接種後の割合が、より高かったということです。

モデルナ接種後に「心筋炎」関連による死亡として報告された事例はこれまでに4例で、厚労省は、「心筋炎での死亡事例自体が多くないため、死亡の割合が高い・低いと判断するには時期尚早である。引き続き注視していく」としています。