コロナ後遺症「抜け毛」受診の女性“不安”
新型コロナウイルス後遺症の1つ「脱毛」。都内のあるクリニックでは、この2か月で相談が10倍になったといいます。そのワケは…。
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東京都内にある発毛治療クリニックで、最近、増えている問い合わせというのが──
クレアージュ東京エイジングケアクリニック 浜中聡子総院長
「コロナ罹患(りかん)後の抜け毛ということで問い合わせいただいた方。1週間で(メールだけで)50~60件という感じですかね、11月は」
コロナ後遺症とみられる脱毛の相談が急増していて、11月は9月の10倍の相談があったといいます。
国立国際医療研究センターが行ったコロナ後遺症についての調査によると、発症して2~3か月後から症状が出やすいという脱毛。第5波を受けて今、患者が急増しているとみられます。
クレアージュ東京エイジングケアクリニック 浜中聡子総院長
「きょうの午前中の患者は、ポニーテールにしばった量が半分になると。座っているだけでもはらはらと落ちてくるというタイプの方もいます」
1か月ほど前に初めて受診した女性も──
浜中総院長
「(脱毛は)2か月たってから?」
“コロナ後遺症”脱毛に悩む女性(20代)
「そうなんですよ」
浜中総院長
「(髪の量が)だいぶ減ったよね」
“コロナ後遺症”脱毛に悩む女性(20代)
「いま半分ですね」
突然の抜け毛で不安を募らせたという女性に2日夜、話を聞くことができました。
“コロナ後遺症”脱毛に悩む女性(20代)
「地肌も見え始めて、まわりの友達からも『前髪が薄くなったね』と。あまり外にも出たくなくなって…」
頭を隠すために、帽子を買ったといいます。
“コロナ後遺症”脱毛に悩む女性(20代)
「このまま全部抜け落ちて、丸坊主になるのでは…と、すごい不安でした」
国立国際医療研究センターの調査によると、部分的ではなく、全体的に抜ける傾向があるというコロナ後遺症による脱毛。時間がたてば、症状は改善されることが多いといいます。話を聞いた脱毛に悩む女性も、新しく髪が生えてきたということで、「本当につらかったです。もう絶対、感染したくないですね」と話しました。
(12月2日放送『news zero』より)