“パワハラ町長”議会を退席…「出席しないで」と要望書 愛知・東郷町
12月1日朝、愛知・東郷町の定例議会は、井俣憲治町長の謝罪で始まりました。しかし、挨拶を終えた井俣町長は、すぐに退席しました。町長がいないまま本会議が進行する異例の事態となりました。
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問題が判明したのは11月です。
東郷町・井俣憲治町長(中京テレビが入手した音声データ)
「お前ぐらいだ、そんなアホ。仕事してなくても同じ給料なの、お前らだけだって」
井俣町長
「お前の家、何宗? 葬式やるって言ったら何宗?」
職員
「えーっと、西本願寺」
井俣町長
「西本願寺って東郷町、あそこしかないぞ」
職員
「死ぬこと前提じゃないですか」
井俣町長
「お前死んだら、香典いくらくらい?」
井俣町長はこうしたパワハラが疑われる不適切な発言を、複数の職員に対して繰り返していました。
井俣町長(11月16日)
「本当に申し訳ありませんでした」
井俣町長は一連の発言について認め、謝罪しました。この問題を受けて11月27日、一部の議員が井俣町長の不信任決議案を提出しましたが、16人中6人が反対し、否決されました。
議長
「起立者は4分の3に達しません。否決されました」
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こうした中、始まった1日の本会議。井俣町長が退席したワケが判明しました。
井俣町長
「議長からいただいたご要望はご要望として、真摯に対応させていただく」
議長が提出した要望書です。職員の身体的・精神的な保護を考慮し、町長が議会に出席しないことや、登庁しないことなどを求めました。これを受け、開かれた議会運営委員会では、全会一致で町長が本会議に原則出席しないことが決まりました。
井俣町長のハラスメント問題について、今後、第三者委員会を立ち上げ、年度内にも報告書が提出される予定です。