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STARTO ENTERTAINMENT、チケット転売サイトに情報開示請求

2024年12月9日 22:05
STARTO ENTERTAINMENT、チケット転売サイトに情報開示請求

旧ジャニーズ事務所のタレントらが所属する「STARTO ENTERTAINMENT」が、「Snow Man」のチケットなどを高額で転売していたサイトの対策として、情報開示請求を行いました。

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7日に東京ドームシティホールで行われたのは、「A.B.C-Z」が主演のミュージカル。チケットは争奪戦だったようです。

50代
「わりとすぐ(チケット)なくなった。5分か10分くらいで(なくなった)。激戦」

旧ジャニーズ事務所のタレントらが所属する「STARTO ENTERTAINMENT」のライブやコンサートは、その人気ぶりから、今も昔もチケットの入手が難しいとされていて、大手転売サイトなどでのチケットの高額転売が問題に。STARTO社はそもそも、転売を認めていません。

例えば「A.B.C-Z」のミュージカルのチケット。公式では高くても1万3000円ですが…

記者
「最前列のチケットが7万円で1枚売れています」

こうした高額転売について、対策を進めているSTARTO社。今年10月時点で、大手転売サイトに出品されていたSnow Manのコンサートチケット全て、1200件以上の出品者について、情報開示請求をしたと明らかにしました。

SixTONESのファン(20代)
「えぐいですよ。(転売)多いです。一番ヤバって思ったのはSnow Manの50万とか、エグって思った」

NEWSのファン(20代)
「いっぱいチケットの転売サイトがあって」

WEST.のファン(20代)
「もうメチャクチャ。倍以上の値段で売られている」

複数のファンによると、STARTO社のチケットは主に紙と電子の2種類。紙の場合は、会場に入る前から座席が決まっていることが多く、いい席のチケットが転売サイトなどで出品されるといいます。そこで取引成立となると、会場周辺で落ち合い、チケットを受け渡すことが多いようです。

7日の「A.B.C-Z」のミュージカルも紙のチケット。実際、公演前の会場周辺では、チケットと現金を交換するような人たちが多く見られました。

一方、電子の場合は、あらかじめ席がわかっておらず、当日会場の入り口で二次元コードなどをスキャンすると、席が書かれたチケットが発券されます。そのため、いい席が当たったチケットをめぐり、会場の中で転売行為が行われることが多いようです。

ネットで交渉相手を募り、会場内で落ち合って、現金とチケットを受け渡すという流れ。運営側にバレないよう、トイレの中などで、こそこそやりとりする人も多いといいます。中には、運営スタッフにバレて、鬼ごっこのようになることも。

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STARTO社は、こうした事態の温床は大手転売サイトにあるとして、情報開示請求に踏み切りました。しかし、サイト側からは任意での情報開示は拒否されたため、今月にも東京地裁に、大手転売サイトに対して、情報開示命令を出すよう申し立てるとしています。

ファンからは、こんな声も…

ファン
「リセールがあれば絶対違うと思う」

リセールとは、体調不良などで公演に行けなくなった場合、正式にチケットを売ることができるサービス。STARTO社は、導入していません。

「A.B.C-Z」ファン
「いい席を狙おうと思って一生懸命買っちゃうと、補うために仕方なく(転売を)やっちゃうファンもいると思う。ただ25万円とか40万円とか売っている人は本当にファンなのか、昔よくいたダフ屋(“転売屋”)なのか、営利目的なのかわからない」

転売問題に詳しい専門家は…

チケット転売問題に詳しい 骨董通り法律事務所 福井健策弁護士
「主催者側の努力も(必要が)あります。公式の転売ルートを、もっともっと便利にする。都合が悪くて本当に行けなくなるケースも、中にはあるので」

STARTO社は、今後も徹底的に対策を講じるとしています。

最終更新日:2024年12月9日 22:05