10月は“今年最多の”食品の値上げ ”お買い得”狙いや値上げ前の”買いだめ”で…
“今年最多”と言われる来月の食品値上げを前に、スーパーなどではお得に買い物をする人が増えています。
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埼玉・吉川市にあるスーパーでは22日、常務が自ら売り場に立ってマイクパフォーマンスをしていました。
スーパーマルサン 齋藤元宏常務取締役
「なるべくリーズナブルなお値段のうちに、お買い求めいただくことをオススメします」
“売り文句”にのせられ、買い物客の買い物をする手がとまりません。今にも落ちそうに見えるほどの商品をカゴに山積みにする人や、箱買いした商品の上に器用にキャベツや弁当をのせている人も…。
買い物客
「10月からは値上げするから」
「安くなったものがなにかないかなあって」
来月は“今年最多”の6500品目を超える食品が値上げとなります。(帝国データバンク調べ)ティッシュやキッチンペーパーなどの紙製品も値上げされます。(ネピア 家庭紙製品全品を来月1日出荷分より15%以上値上げ)
すぐ目の前に“値上げラッシュ”を超えた“値上げ渋滞”が、迫っているのです。店側も23日からの3連休に向け、来月から大手メーカーが軒並み値上げするハム・ソーセージを“特売の目玉”にしていました。
スーパーマルサン 齋藤元宏常務取締役
「ウインナーソーセージ、いよいよ10月になると、一部値上げの状況が舞い込んでくるようですよ」
買い物客
「こっちの方がお得よね」
「グラムと値段を比較して買っています」
大家族8人の胃袋を支えるお母さんも、特売のウインナーをしっかり購入しました。ただ、他の多くの商品に埋もれてしまい――
8人家族の母
「どっかにいると思います」
「お肉とか量を買って、なるべく使うように冷凍して」
自宅では、食料棚には大量の調味料類を、冷凍庫にも小分けにした肉類などをストックし、来月の“値上げ渋滞”から家計を守るため涙ぐましい努力を続けています。
8人家族の母
「特売で出ている時に去年と金額がかわらないと安心します」
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“値上げ渋滞”を回避する動きは、5キロで990円のお米や、39円のペットボトル飲料など、“ワケあり”の食料品を半額以下で販売している店でも見られました。
買い物客
「(妻から)『米が安かったら買ってきて』と言われたら買っていくし。年金だから大変なのよ」
「日持ちのするものとかは買い置きしておこうかなと」
買い物客は、普段からコツコツと“お得”に買って、値上げに備えていました。さらに、店側も3連休に向け、今が底力を発揮する時とばかりに、“半額の食料品”の品ぞろえを充実させるということです。
222川崎港町店 鯉口隼人ストアマネジャー
「(23日も)入荷がある予定。飲料も(来月の)値上げ対象になっているので、ケースでばんばん買っていただけると」
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関東に台風が直撃する3連休。今年最大の値上げに備えるのも有意義な過ごし方かもしれません。