全国初の登録 記録的な大雨被害受け 県と秋田市 約428億円かけて太平川などの対策へ
去年7月の記録的な大雨で秋田市の太平川流域の市街地が広く浸水しました。県と秋田市は被害の軽減に向け今年度から2032年度まで約428億円をかけて太平川とその流域の対策を進める計画をまとめました。その計画が国の財政的な支援が受けられる制度に登録されました。登録は全国で初めてです。
県と秋田市は太平川流域について浸水被害の軽減に向けた対策計画をまとめました。今年度から2032年度にかけて進め去年7月の記録的な大雨によって浸水した太平川流域のうち8割の被害が解消できるということです。
具体的な取り組みとして掘削などによる河川の改修、雨水の排水機能を向上させるといったハード面の事業が盛り込まれています。
また流域での対策の一つとして雨水を貯める機能を持った施設の整備を検討することにしていて、JR秋田駅の東側にある公共施設の活用を想定しています。計画全体にかかる費用は約428億円と見込んでいます。
国は市街地が浸水する被害が全国的に増えていることを受けて、計画を策定した自治体を財政的に支援する制度を今年度新たに設けました。県と秋田市による太平川の対策計画が全国で初めてその制度に登録されることになったもので、対策の加速化が期待されています。