「津波が来ます」「高台に逃げて」…にかほ市が防災メールを誤配信 防災無線でも放送
にかほ市が、災害情報などを市民に伝える「防災あんしんメール」で、津波の発生と避難指示を誤って配信しました。
テストを行っていた際に、職員のミスによって送信されたもので、市内の防災無線でも放送されました。
午後1時10分に誤って配信された、にかほ市の「防災あんしんメール」。
「避難指示」「高い津波が来ます」「早く高台に逃げてください」と避難を呼びかけています。
この5分後には、誤報であることを知らせるメールが、追って配信されました。
にかほ市防災課によりますと、職員が配信システムの動作確認のため、テスト用のメールを部署内で共有しようとした際に設定を誤り、登録者のべ5600人あまりに配信しました。
実際に配信する場合には、職員2人で設定などについて確認することにしていますが、今回はテストのため、最終的なチェックは1人で行っていました。
この誤った避難指示は、自動的に、市内の防災無線でも放送されました。
放送を聞いて、高台に一時避難したという人もいたといいます。
市民
「海を見たので、なんともなかったから、そんなわけないと思っていました」
「80なるけども初めて聞いた。間違えた、誤報なんて聞いたことないわ」
市には問い合わせが殺到したということです。
にかほ市総務部 佐々木俊孝 部長
「システムの確認とか点検というものを、これをやめるわけにはいきません。いざというときの作動を確認するということは、今後も続けてまいりますが、やはりこういった手違いというのは、多大な影響を皆さんに与えてしまいますので、今後は十分に慎重を期して行いたいと思います」
にかほ市防災課は、運用手順を再確認するなどして、再発防止に努めることにしています。