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東電社長、処理水の海洋放出は「廃炉が終わるまで、非常に長い期間」30年程度か

2023年8月24日 16:08
東電社長、処理水の海洋放出は「廃炉が終わるまで、非常に長い期間」30年程度か

東京電力は、福島第一原発にたまり続ける処理水について、24日午後1時過ぎ、海洋放出を開始しました。

現在の福島第一原発です。沖合1キロの海域の底に、処理水の放出口があります。東電は24日午後1時3分、ここから処理水の放出を開始しました。

今後、一日あたり約460トンの処理水を海水で100倍以上に薄めながら、トリチウムの濃度を安全基準値の40分の1未満に保って、連続的に放出することになります。放出期間は、30年程度に及ぶ見通しです。

東京電力・小早川社長
「本日アルプス処理水の放出を開始しましたが、処理水の放出は廃炉が終わるまで、非常に長い期間かかります。しっかりと安全、地元の皆さまのご信頼にこたえていく必要がある」

東京電力のホームページ(HP)では、どのくらいの処理水が流れているのか、薄められたあとのトリチウム濃度など海洋放出のデータの公開を始めていて、24日から1か月程度、特に放出口に近い海域での測定は頻度を上げて、毎日行うということです。