【中継】阪神・淡路大震災から30年 経験と教訓どうつないでいくか
6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で30年です。兵庫県神戸市から中継です。
追悼行事の会場では、灯籠で「よりそう」という文字が描かれました。
この文字には、阪神・淡路大震災だけでなく、東日本大震災や能登半島地震など、日本各地で起きている災害で被災した人や街に寄り添い続けるという思いが込められています。会場では、地震が起きた17日午前5時46分に合わせて黙とうが捧げられました。
西宮市で被災(67)
「一年に一度だけど、この日に来ると涙が出るし、泣いてもいいのかなと。本当につらい思いをした人がいっぱい来ているので、自分も頑張らんといかんなという気持ちになります」
母親を亡くす(76)
「(倒壊した家の中に)手を突っ込んだら温かかったんです(母の)足が。私はあんなに近くにいたのに、助けられなかった。勝手に助かったと思い込んでしまって」
あの日から17日で30年。「30年限界説」という言葉があります。災害の記憶は、30年を超えると、伝え、受け継いでいくことが難しくなるというのです。
災害で悲しむ人が一人でも少なくなるよう、経験と教訓を次の世代にどうつないでいくか、神戸は、転換期を迎えています。