4月から“新ルール” スタート 「2024年問題」の影響は? 食品2806品目の値上げも
4月1日から新年度。この日から、私たちの生活に直結する“新たなルール”もスタートします。その影響で、値上がりするものもあるのです。
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4月1日から、私たちの生活に関わるさまざまなものが変わります。
①一般のドライバーが、自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」が一部地域で解禁(※東京・神奈川・愛知・京都の一部)
②「新型コロナ」に関する公費支援がすべて終了し“自己負担”に
③4月は食品2806品目の値上げを予定(※帝国データバンクによる)
④トラックドライバーなどの「時間外労働の規制強化」
1日午後、埼玉県春日部市の「道の駅 」へ行ってみると…
大町怜央キャスター
「『道の駅(庄和)』に来ています。駐車場を見てみますと、ずらっと大型バスやトラックが並んでいます」
トラックドライバーの時間外労働が、4月1日から、年間960時間に制限されます。労働時間が減ることで物流が停滞し、今年度には4億トン相当の輸送能力が不足する可能性があるとされています。
これが、いわゆる「2024年問題」です。
トラックドライバーに話を聞くと…
トラックドライバー
「確かに、体と神経使うから大変かもしれないけど。一番心配なのが、給料どうなるか。(会社に)運転手として入ってくる人間がいないから…他の人、誰が走るの?っていう問題だから」
「2024年問題」への対策として、ヤマト運輸や佐川急便は、ドライバーの待遇改善などにつなげるため、一部の宅配便の運賃を値上げします。(※ヤマト運輸:約2%、佐川急便:約7%、値上げに)
フリマアプリのメルカリでは、受け取り方法が「置き配」のみの新しい配送方法を始めるということです。
また、“独自のシステム”を取り入れた会社もあります。
配送会社「K’s Ring」 担当者
「“人材を埋め合う”というところが、一番のポイントになります」
79社のドライバーが登録しているという、このシステム。もし人手が足りない場合、空いているドライバーが協力しあって、“穴埋め”してくれる仕組みです。
同じく、時間外労働の「制限」が始まる、観光バスにも影響が…。
――「2024年問題」影響は?
観光バスのドライバー
「(勤務時間が)1時間減るっていうことで、観光地がおそらく1か所減るっていうことなんですよ」
――回れなくなる、ということ?
観光バスのドライバー
「そうです。たとえば、皇居 → 浅草 → 上野 へ行って、お台場のホテルに泊まるというプランありますよね。そうすると、浅草の観光ができなくなる、というイメージ」
「ドライバー不足ですね。あとは、給料がどうなるか、皆さんが心配しています」
(4月1日放送『news zero』より)