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中国海警局の船2隻が領海侵入 接続水域には軍艦改修の船も

2023年5月11日 7:36
中国海警局の船2隻が領海侵入 接続水域には軍艦改修の船も

沖縄・尖閣諸島周辺の日本の領海に中国海警局の船2隻が侵入しました。領海の外側の接続水域には、中国海軍の艦艇から改修されたものとみられる船が航行しています。

海上保安庁によりますと、11日午前3時前から、尖閣諸島の南小島と魚釣島周辺の日本の領海に中国海警局の船2隻が日本の漁船2隻の動きにあわせるように相次いで侵入しました。

中国海警局の船は漁船に近づこうとする動きも見せていて、海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求や進路規制を繰り返し行い、日本漁船の安全を確保しています。

中国海警局の船による領海侵入は先月26日以来で、今年に入って13回目です。

また、領海の外側の接続水域には、今月1日に初めて確認された「海警1108」が航行しています。この「海警1108」は、中国海軍の艦艇を改修された船とみられることが関係者への取材でわかりました。

中国海軍の艦艇としては小型のもので、陸地に近い海域を守ることを目的としていた船だということです。また、この船には76ミリ砲が搭載されているとみられるということです。

※写真提供:第十一管区海上保安本部