【能登豪雨】災害ボランティア受け入れ開始 輪島市から中継
能登豪雨で大きな被害を受けた石川県珠洲市の大谷地区では、1人の女性の方が安否不明となっていて、捜索活動が続いています。そして、輪島市では、床上浸水があった仮設住宅で災害ボランティアの受け入れが始まりました。現地から中継です。
輪島市にある仮設住宅では、今回の豪雨で近くを流れる川が氾濫し、80センチほどの高さまで浸水被害がありました。
こちらの団地は300人以上が住んでいますが、24日から石川県の災害ボランティアが入り、泥のかき出し作業や家電の運び出しなどに着手する予定となっています。
ただ、作業に入るにあたって課題もあります。ボランティアの作業は、住んでいる人の立ち会いのもと行う必要がありますが、現在は避難所にいる人が多く、立ち会いができず、作業ができないことが心配されています。
記録的な豪雨に見舞われた3連休が明け、輪島市内の高校では36人の生徒が欠席しましたが、登校できた生徒たちは朝から通常通りの授業に臨んでいます。
輪島高校・平野敏校長
「それぞれ生徒たちは大変な事情を抱えていますが、お互いの顔を見合うことで、しっかり前を向いて歩いていける。そんな思いで、24日に授業を再開しました」
珠洲市や能登町の小中学校では通常通り授業を行っていますが、輪島市内の12の小中学校は通学の安全が確保できないとして、25日まで臨時休校となっています。
また、女子中学生らが安否不明になっている久手川町では、警察などが24日も捜索を続けています。県内では、これまでに7人が亡くなり、6人の安否や行方が分からなくなっています。
こちらでは水が引き、被害の全容も分かりはじめていることから、ようやく復旧作業に着手できるようになりました。こうしたことから、県の災害ボランティアは25日も入ることになっています。