塩野義製薬 新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」最終段階臨床試験でオミクロン株症状改善など主要な評価項目を達成
塩野義製薬は開発中の新型コロナ飲み薬の最終段階の臨床試験で、オミクロン株の主な症状が改善するなど、主要な評価項目を達成したと発表しました。
塩野義製薬によりますと、開発中の新型コロナの軽症者向け抗ウイルス薬「ゾコーバ」の最終段階の臨床試験で、患者1821人を対象に発熱や喉の痛み、せきなどのオミクロン株に特徴的な5症状の改善状況を、投与したグループと投与していないグループで比較したところ、統計的に有意に改善していることが確認できたということです。
また、ウイルス量も、投与4日目で有意に減少させていることが認められたということです。
塩野義製薬は、今年7月に中間段階での臨床試験結果をもとに緊急承認制度を活用しての早期承認を目指しましたが、厚生労働省の専門部会は「継続審議」と結論づけ、臨床試験を続けていました。
今後、最終段階の臨床試験の全てのデータを提出し、承認の審議について厚労省などと協議していくということです。