【解説】また連日の猛暑か「10年に一度」の暑さも 寝る前に水を…熱帯夜にも注意【バンキシャ!】
気になる夏休みの天気。また、35℃を超える日が続くという予報もあります。今後の見通しについて、気象予報士の伊藤宏幸さんが解説します。(バンキシャ!)
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この週末、各地で梅雨明けが発表され、23日は九州の南部で梅雨明けとなりました。今、太平洋高気圧が強まってきていて、週間予報を見てみても、各地にずらっと晴れマークが並んでいます。夏空と暑さ、続きそうです。
■連日35℃以上
各地の最高気温を見てみますと、大阪では24日から次の日曜日(30日)にかけて、東京や名古屋、福岡では25日から30日にかけて、連日35℃以上、名古屋では37℃と、体温を超えるような暑さの日もありそうなんです。
■夜も気温下がらず…各地で熱帯夜
危険なのは日中だけではありません。夜も気温が下がらないんです。朝でも気温が25℃を下回らない熱帯夜が、各地でずっと続いていきそうです。
■「10年に一度」クラスの暑さ
8月21日までの1か月予報を見てみますと、全国的に「平年よりも高い」という予想になっています。これからお盆にかけては、1年で一番気温が高い時期です。その時期に、平年よりさらに高い気温が予想されているということなんです。特に、8月初めにかけては広い範囲で「10年に一度」クラスの暑さになる可能性がありますので、十分注意が必要です。
■熱帯夜に気をつけるべきこと
先ほど熱帯夜が続くと言いましたが、夜の間に気をつけてほしいことがあります。まず、室温をしっかりコントロールすること。目安は室温28℃以下です。これはエアコンの設定温度ではなくて、実際の室温で28℃以下です。エアコンの設定を28℃にしていても、実際には設定温度まで下がっていない場合もありますから注意してください。
エアコンの冷たい空気が苦手の方もいらっしゃると思います。冷たい空気が直接体に当たらないよう、うまく調整してください。
そしてもう一つ、寝る前には水分補給が大切です。寝ている間も汗をかいたり、呼吸で水分が失われたりしていきますので、最低でもコップ1杯の水を飲んでから寝るのがおすすめです。そして途中で目が覚めた場合には、その都度、水を飲むというのも大事になってきます。
■もし体調を崩したら?
もし、ご家族やご自身が体調を崩してしまった場合、夜中だったらどうしたらいいでしょうか。まず、同居している方の具合が悪くなったら、救急車を呼んでください。救急車を呼ぶかどうか迷った場合には「#7119」に相談するのがよさそうです。これは、救急車を呼ぶかどうか迷った場合とか、すぐに病院に行く必要があるかどうか分からない場合などに、相談にのってくれる番号です。
油断をせず、体調管理に気をつけて、楽しい夏休みを過ごしてください。
(*7月23日放送『真相報道バンキシャ!』より)