都内の特殊詐欺大幅増…被害約81億5000万円 2023年まとめ~警視庁
去年1年間に東京都内で確認された特殊詐欺の被害額は前の年に比べて大幅に増え、およそ81億5000万円にのぼったことがわかりました。被害件数はやや減っていて、1件あたりの被害額が増加しています。
警視庁によりますと、去年1年間に都内で確認された特殊詐欺の被害件数は2918件で前の年よりも300件減りました。
一方、被害額はおよそ81億4857万円と3年連続で増加し、前の年より13億7000万円以上増えています。
被害件数が減少したにもかかわらず被害額が大幅に増えた要因としては、1000万円以上の高額被害が122件にのぼるなど1件あたりの被害額が増えたことが挙げられます。
被害者の年齢別では70代以上が全体の8割以上を占めており、高齢者が被害にあうケースが大半となりました。
また今回からパソコンに警告画面が出てウイルスの除去費用などを請求する「サポート詐欺」についても集計を始め、去年1年間で233件確認されたということです。
一方、取り締まりでは検挙件数が2539件と前の年に比べて129件増えましたが、検挙人数は665人にとどまり138人減りました。これは同一人物が複数回、特殊詐欺に関与していることが要因として挙げられるということです。
警視庁は今年4月から特殊詐欺対策本部を立ち上げ、体制を強化して検挙と抑止対策に取り組むとしています。