重症の子運ぶドクタージェット試験運航始まる 機内に人工心肺装置 男児乗せて羽田到着
高度な治療が必要な重症の子どもを遠く離れた医療機関に運ぶ、「ドクタージェット」の試験運航が始まり22日、初めて羽田空港に到着しました。
22日、搬送されたのは新潟の病院に入院していた乳幼児の男の子です。
先天性の気管狭さくがあるうえ、心室が1つしかないことなどから高度な治療を受けるため都内の病院に転院が必要で、ドクタージェットでの搬送が決まりました。
試験運航は、NPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク」が行うもので、今回が3例目となります。
機内には、医療器具のほか人工心肺装置も搭載されていて、余裕のある機内で子どもにストレスをかけることなく、母親が抱いた状態で運べたということです。
NPO法人の代表は、今後、国内全域で運用を目指しつつ、搬送された患者負担を無料にするため国に補助金の予算を要望したいとしています。