沖縄で若い世代の感染減少も…60代以上の感染増加~専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、沖縄県で、若い世代の感染が減少する一方、60代以上での感染が増加していると指摘し、今後こうした傾向が全国的にもみられる可能性があるとして懸念を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「沖縄県で、若年層で感染者数、減少していますけれども、60歳以上の増加が継続して、入院例も増加を継続しています。今後こういった傾向がほかの地域でもみられてくる可能性があります」
全国的に感染者が急増する中で、すでに減少傾向にある沖縄県では20代など若い世代が減少していますが、60代以上はいまだに増加し、入院者数も増加していると指摘し、今後、こうした傾向がほかの地域でもみられる可能性があると懸念を示しました。
一方、国立感染症研究所は、オミクロン株が広がった今年に入ってから、肺炎以上の重い症状で報告された人の割合が、デルタ株が流行していた時期の3割程度であるとの分析結果を示しました。
オミクロン株の重症化リスクが低く肺炎が減少している可能性を指摘する一方、「感染者が増えれば、肺炎以上になる数が、以前と同じか、それ以上になる可能性がある」などとも指摘しています。