旧防災対策庁舎が町有化、震災遺構として保存へ 宮城・南三陸町
東日本震災の津波で職員など43人が犠牲となった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎が、1日から町の所有に戻り、震災遺構として保存することになりました。
宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎をめぐっては、震災後、解体か保存かで意見が分かれたため2031年まで県が所有することになっていました。
しかし今年3月、佐藤仁町長は、自身の任期中に結論を出すべきという考えや町民の理解が進んだなどとして、期限を前倒しして震災遺構として町有化することを発表しました。
こうして迎えた1日、佐藤町長は旧庁舎を訪れ犠牲者に祈りを捧げました。
南三陸町・佐藤仁町長「町の施設としてこれから町がしっかりと維持管理の責任を負わなければならない。周りの環境整備も含めてしっかりとこの庁舎を守っていきたい」
旧防災対策庁舎は、今後伝承や防災に向けた活用策を探っていくことになります。