海保トップが交代、9年ぶり国交省キャリアに 石井新長官「迅速な救助態勢の確保に万全を期す」
海上保安庁のトップが交代し、9年ぶりに国土交通省のキャリアが就任しました。
東京オリンピック・パラリンピックの警備や尖閣諸島周辺での中国船による領海侵入など数々の課題に取り組んできた海上保安庁の奥島高弘前長官が退任し、新たに石井昌平長官が就任しました。
石井新長官は旧運輸省出身で第5管区海上保安本部の本部長などを歴任し、2020年からは次長を務めていました。
海上保安庁 石井昌平新長官「国土交通省の経験をいかして、 その海上保安行政の発展に全力をつくしたいと思っております」
1万4000人の海上保安官を率いる長官ポストは、2013年から4代にわたって現場出身者がつとめてきましたが、9年ぶりに国土交通省のキャリアが就任しました。
石井新長官は北海道・知床半島沖で沈没した観光船の事故を受け、「迅速な救助態勢の確保に万全を期し後任として、引き継ぎ成果を出していきたい」と意気込みを述べました。