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中国調査船が日本EEZ内に“観測機器”投入か

2022年6月4日 19:29
中国調査船が日本EEZ内に“観測機器”投入か

政府は、中国の海洋調査船が4日、沖縄・石垣島周辺の日本の排他的経済水域(=EEZ)で、観測機器の可能性が高いものを海の中に投入したことを確認したと発表しました。

外務省の発表によりますと、4日午後0時7分頃、石垣島の北約73キロメートルの日本の排他的経済水域内において、中国の海洋調査船「東方紅3」が観測機器の可能性が高いものを海中へ投入したことを海上保安庁が確認しました。

これを受けて政府は外交ルートを通じ、中国政府に対して、「調査船による海洋の科学的調査は日本の同意を得ておらず、仮に海洋の科学的調査を実施しているのであれば極めて遺憾であり、即時に中止すべき」として抗議を行ったということです。

中国の海洋進出をめぐっては、沖縄・尖閣諸島周辺の海域で中国海警局の艦船が領海侵入を繰り返しているほか、先月には、東シナ海の日中中間線の中国側の海域で、ガス田開発とみられる新たな構造物の設置が確認され、強く抗議しています。