東海3県 地価公示 岐阜で33年ぶりの上昇
土地の価値を示す地価公示が発表され、岐阜県では、住宅地や商業地などすべての用途をあわせた数値が、33年ぶりに上昇に転じました。
国交省などによりますと、岐阜県では、住宅地、商業地などのすべての用途を合わせた数値は、バブル崩壊後、下落が続いていましたが、今回、前年比で0.1%プラスとなり、33年ぶりに上昇に転じました。
高山市上三之町の商業地の調査地点では、前年比で28.8%上昇していて、全国で8番目の上昇率となっています。
上昇の要因としては、宿泊者数がコロナ禍前の水準を超えるなど、インバウンドによるものが大きいとみられています。
愛知県内の地価は、住宅地・商業地ともに4年連続で上昇した一方で、上昇率は4年ぶりに縮小しました。
上昇率縮小の要因は、賃金の上昇が東京や大阪と比べてゆるやかで、収益性の改善が予想しにくいことなどが指摘されています。
商業地で価格が最も上昇したのは、付近で盛んにマンション開発が行われた、名古屋市千種区の「今池ガスビル」で、1平方メートルあたりの価格は14.2%上昇し、161万円となりました。
三重県では、住宅地・商業地ともに2年連続で上昇しています。