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夏の“必需品”「携帯扇風機」 危険な使い方で“爆発”も… “スマホ熱中症”にも注意

2022年7月11日 21:27
夏の“必需品”「携帯扇風機」 危険な使い方で“爆発”も… “スマホ熱中症”にも注意

連日、厳しい暑さが続く中、暑さ対策で人気が高まっているのが携帯用の扇風機です。しかし、使い方を間違えると発火するなど、危険な事故につながるおそれがあるといいます。

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ギラギラと照らす夏の太陽。

「すごく暑いですね、考えられないですね」

「暑いですね、ただただそれだけです」

街を行く人は、うんざりするほどの暑さにへきえきしていましいた。

11日、東京・八王子市では35.1℃の「猛暑日」に、都心も34.4℃と、1週間連続で「真夏日」となりました。

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この連日の厳しい暑さに、“異例の売り上げ”を記録しているのが、今や夏の“必需品”「携帯用の扇風機」です。

ノジマ宮前店 宮澤和喜さん
「こういった手持ちの小さなモノがとても人気。とにかく、梅雨明け後すごく暑かったので、こういう季節品のお求めはすごく多かった」

神奈川・川崎市にある家電量販店「ノジマ 宮前店」では、先月からの“記録的な暑さ”で、「携帯用扇風機」が去年の同じ時期と比べ、約6倍も売れているということです。

11日も、街中では、携帯用扇風機が大活躍していました。

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一方、その“扱い方次第”では危険な事故が起きる可能性もあるといいます。NITE(=製品評価技術基盤機構)が公開した実験映像では、首からさげた携帯用扇風機が、突然、大きな音を立てて爆発しました。

その原因は、扇風機を落とした衝撃で、内部の「リチウム電池」が破損したことです。その場合、発火や爆発につながるおそれがあるというのです。

「NITE」は、強い衝撃が加わった携帯用扇風機は使用を中止し、メーカーの修理窓口などに相談してほしいとしています。

捨て方にも注意が必要です。

「ごみ収集車」に携帯用扇風機がそのまま入れられたことを想定し、強い力で押しつぶした実験では、勢いよく発火しました。例えば東京・八王子市では、電池を取り出せる場合は取り出して「不燃ごみ」、電池が取り出せないものは「有害ごみ」として捨てるなど、自治体ごとのルールに従い、正しく捨てることが大事です。

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そしてもうひとつ、気をつけたい“夏のトラブル”が、携帯電話会社も注意を呼びかける“スマホ熱中症”です。

街の人
「町中で地図アプリとか使っていると、熱くてやけどするんじゃないかって」

街の人
「 『高温になってます』みたいな表示はよくあります」

スマホの修理などを行う店では、“熱中症の疑い”があるスマホの持ち込みが、この夏増えているということです。その“症状”は――

スマホ修理王 イオシス秋葉原店・倉園結店長
「膨張している方、こちらが正常な方ですね。“熱”によって負担がかかっているかなと」

熱を蓄えたバッテリーが膨らみ、スマホ自体が変形してしまうケースもあるということです。電源が入らなくなるだけでなく、最悪の場合には――

倉園店長
「爆発とかの危険性もあるので、早めに対処した方がよい症状ではありますね」

では、スマホが「熱」を持った時はどうすればよいのでしょうか。

スマホジャーナリスト 石川温さん
「スマートフォンの裏側に10円玉を何枚か貼り付けると、(硬貨の中では)銅が、一番熱が伝わりやすいと言われているので、(熱を)早く冷ましたい時は効果的だと言われています」

急激に冷やすとスマホ内部で「結露」が起こることもあるため、熱をゆっくり逃がすのがポイントです。もし、手元に10円玉がない場合は、扇風機をあてるのもオススメだということです。

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