GW迫る 感染者減少傾向も 発熱外来はスタッフ増員へ
新型コロナウイルス感染者の減少傾向が続いています。コロナ禍で迎える3回目のゴールデンウイークが迫る中、人気になっているのがキャンピングカーです。一方、休診をしない発熱外来では、スタッフの人員確保を急いでいます。
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ひっきりなしに注文が入っていたのは、都内にある宅配専門スーパー・OniGOです。食料品から日用品まで、約1500点の品ぞろえで、野菜や精肉など生鮮食品の注文が多いといいます。
スタッフは商品をピックアップすると、すぐさま店を出発。“注文から10分”ほどで、自宅へと届けてくれます。
コロナ禍の今、置き配の依頼も増加しています。そんな中、連日のように注文が入るというのが、抗原検査キットです。
OniGO 梅下直也代表取締役
「毎週、毎週、継続して一定数売れているような状況がありまして、感染者数が下げ止まっていることも背景にあるのでは」
感染状況への警戒感からか、利用者が増えているということです。
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“下げ止まり”となっている新型コロナ感染者数。東京都では18日、新たに3479人の感染が確認されました。こうした中、あと10日ほどでやってくるのが、ゴールデンウイークです。街の人に予定を聞いてみると――
「電車とかじゃなくて、車とかで遠出ぐらいかと思います」
「日帰りで温泉とかは行こうかな。箱根とかに」
「金沢の方に、1泊2日で旅行に行こうかなと。せっかくのゴールデンウイークだから」
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お出かけ熱が高まる中、人気になっているのがキャンピングカーです。キャンピングカー・レンタル専門店で見せてもらったのは、冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなどが備え付けられた車両です。ゆったりとした車内には最大6人が就寝できるといいます。ゴールデンウイークの予約は――
ヨセミテ 大原和男代表
「今、だいたい90%くらい埋まっております」
ファミリー層を中心に、3月中旬ごろから例年にないペースで予約が殺到しているといいます。ゴールデンウイークの7日間、ずっと借りる人もいるということです。
ヨセミテ 大原和男代表
「公共機関を使わないので、密が避けられる旅行ができますので、心に残る旅をしてもらって外にいって、いい空気を吸ってもらいたい」
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コロナ禍3年目となるゴールデンウイーク。医療機関は準備を進めています。
東京ビジネスクリニック 内藤祥医師
「発熱外来を受診される患者数が2倍程度になると考えていまして、今は3倍~4倍の労力や人手がかかるという想定で、人員の確保を急いでいます」
日曜日だった17日も、発熱外来のクリニックには、待合室に列ができていました。ピークは越えたものの、今でも休日は1日100人前後が来院していて、4割ほどが陽性だということです。ゴールデンウイークは休みをとる医療機関が多く、患者の殺到に備え、スタッフの増員を決めたということです。
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近づくゴールデンウイーク、感染対策との両立が大切です。