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【解説】エアコンの試運転は4月が最適? 夏に備えてチェックするポイントは

2023年4月10日 22:09

気温が上がり始めて、初夏として夏を迎える前の今、ぜひ気にしてほしいのがエアコンのお手入れです。

◇きょう「試運転の日」
◇正しいチェック方法
◇月1720円が無駄に?

以上の3点について詳しくお伝えします。

■夏に備えてエアコンを試運転…アンケートでは約3割の人が“夏場に故障”の経験あり

きょう、4月10日は「エアコン試運転の日」です。なぜかというと、4月(=し(うん))10日(=てん)で、「試運転の日」となっています。

日本冷凍空調工業会が決めた日だそうで、「本格的に冷房を使うよりも前に試しに運転をして、ちゃんと動くかどうか早めに確認しましょう」ということを呼びかけています。

早めの試運転がいかに大切かというと、去年のことを思い出してください。6月下旬から9日連続で東京都心では35℃以上を観測しました。全国的にも猛暑日が去年の夏は続出しました。

今年はどうかというと、春も3月は特に気温が高い日が多かったです。しかし、今年の5月以降も、気象庁によると北海道や本州を中心に「気温が高い傾向」と予想していて、早めの熱中症対策を呼びかけています。この対策の一つが、「冷房が動くかどうかの確認」です。

多くの人は、「そうはいっても、そうそうエアコンは壊れない」と考えていると思います。三菱電機・霧ヶ峰PR事業局が30代から50代の600人に聞いた調査ですが、「夏場にエアコンが故障して使えず困った経験がある」と答えた人が27.2%と、結構います。

具体的にどんなことが困ったか。一番多かったのは、当然ですが「暑さでつらい思いをした(62.6%)」という答えです。それから、「設置・修理に数週間を要した(41.1%)」。夏場は工事や修理が集中するので、業者さんがなかなかすぐには来てくれません。そして、こんな答えも多かったです。「急きょ、エアコンを買うことになり、希望のエアコンが購入できなかった(12.3%)」。じっくり選ぶ時間もなく、「とりあえずこれ」と買うしかなく、高くついてしまうおそれもあります。

「壊れたら直せばいいや」「新しいのを買えばいいや」というふうに考えるのは少し甘いかもしれません。

■試運転のベストなタイミングは? 外の気温が何℃の時にやるといいのか

では、試運転はいつやるべきかダイキン工業に話を聞くと、ベストなタイミングは4月だといいます。その理由は、エアコンを使わなくても過ごせるからです。おそらく今、エアコンをつけている人はいないと思います。また、修理が必要な場合スムーズに対応してもらえます。問い合わせ件数でいうと、7月に暑くなるとどんどん増えてきますので、7月の問い合わせ件数は4月の3倍。つまり、それだけ夏になると競争率が高くなる。今だと逆に競争率は低いです。

エアコンの試運転では、試運転の設定温度と室温にある程度の差が必要です。どういうことかというと、寒い時に試運転をやってもエアコンが、「この温度だったら別に冷房しなくていいでしょ」というふうにセンサーが判断してしまって、冷やすのをやめてしまうおそれがあるということです。つまり、試運転の意味がなくなってしまうおそれもある。だから、「試運転の設定温度と室温にある程度の差が必要」などの条件に合うのが4月だといいます。

ダイキン工業では、外の気温が何℃の時に試運転をやればいいかという目安もつくっています。「夏のエアコン試運転指数」という表を今年から新たにつくったそうで、それによると、21℃から22℃は「適した時期」、23℃から25℃は「最適な時期」となっています。

これを踏まえて東京都心の11日からの予想気温を見てみますと、11日が24℃、12日と14日が23℃と最適です。

【東京都心の予想最高気温】
11日(火) 24℃
12日(水) 23℃
13日(木) 20℃
14日(金) 23℃
15日(土) 20℃
16日(日) 22℃

■試運転でチェックする3つのこと 異常があった時に取るべき行動は?

では、エアコンの試運転はどういうふうにやったらいいか、何をチェックしたらいいか説明します。

ダイキン工業がおすすめしている方法は、まず運転モードを「冷房」にして、温度は設定温度の一番下、16~18℃に設定します。最低温度に設定するのは、室温がその温度(※外と変化が少ない温度)に到達してしまって動作を止めないようにするためです。そして10分程度、運転します。「異常がある場合には、だいたい10分やれば検知できる」ということです。

チェックするのは、「冷たい風がきちんと出ているかどうか」。そして、「異常を示すランプが点滅していないかどうか」などです。さらに、時間とお財布に余裕がある人はさらに30分程度運転して、「水漏れ」がないか、「異臭」はないか、「異音」はしないかということを確認してください。これらの異常に気づいたら、購入した販売店やメーカーに相談する、とにかく早めの対応を心がけてください。

試運転と同じく大事なのが掃除です。フィルターにほこりがたまっていると無駄な電力の消費につながります。室外機もチェックしてほしいです。物が置かれているとエアコンに負荷がかかります。

掃除が仮にちゃんとしていない場合どうなるかというと、フィルターに約3年分のほこりがたまった状態で、さらに室外機周辺に障害物があると、1か月の電気代が1720円(相当)無駄になるおそれもあります。

■怖い夏の電気料金…大手電力7社が値上げを申請中

冬は電気料金の高騰にビックリしましたが、夏もビックリするおそれがあります。

国の認可を受けた「規制料金」のプラン、東京電力のモデル家庭(※従量電灯B・30A 使用電力量260kWh/月など)の例をみますと、去年からどんどん値段が上がっていて、一時、値上げできる上限に達していましたが、今はちょっとだけ落ち着いて、今月のモデル家庭の使用分は6809円でした。ただ、これは1月の使用分からはじまった政府による補助金が1820円入っているので、実際よりも安くなっています。この補助が続く限り大丈夫かと思いきや、大手電力7社は今年度からの料金値上げを申請していて、今審査されています。

東電の場合は平均で17.6%の値上げ申請をしていて、これが認可されると、私たちの計算では月1558円の値上がりとなり、補助金で減額した分がチャラになってしまいそうな状況です。しかも、政府による補助金は9月までですので、この補助がなくなれば1万円を超える可能性があるということで、その後も心配です。

   ◇

安心して夏を迎えて賢く節電もできるので、ぜひ試運転してみてください。

(2023年4月10日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)