福島第一原発にたまる処理水を海に放出するために必要な工事が26日、ほぼ終了しました。

こちらは26日午前9時半頃に撮影された福島第一原発の沖合1キロの映像です。作業船が海中から巨大な掘削機を引き揚げている様子が確認できます。

上空からの映像では作業船の上に巨大な四角い容器に入った掘削機が据えられているのが確認できます。

福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含んだ処理水は希釈した後に、この掘削機が沖合1キロまで掘り進めたトンネルを通って海底の放出口から海に流す方針ですが、26日午後3時過ぎには実際の放出口となる構造物が海に沈められ、トンネルの出口に設置されました。

これで処理水放出のために必要な工事はほぼ終了することになります。

今後は原子力規制委員会による使用前の検査。さらにIAEA＝国際原子力機関による評価結果を踏まえて、政府は夏頃までに海洋放出を開始する方針です。