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この先の雪の見通しと今後の注意点 気象予報士・木原実さんが解説

2024年1月25日 19:37
この先の雪の見通しと今後の注意点 気象予報士・木原実さんが解説

今後の雪の見通しや、26日(金)にかけての注意点などを、気象予報士の木原実さんに解説してもらいました。

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25日(木)も日本海側の広い範囲で雪が降り続き、警報級の大雪となった所もありました。ただ、この大雪の峠はどうやら越えつつあるようです。

上空5500メートル付近の寒気の様子をみると、24日(水)は北海道から北陸付近にかけて-39℃以下という、この冬一番の強烈な寒気が南下し、さらに日本海で、強い降雪をもたらす「JPCZ」が顕在化したため、積雪が急増した所がありました。ただ、この強烈な寒気は24日(水)夜には北日本を抜け、26日(金)にかけては、雪を降らせるような寒気はおおむね北日本上空から抜けていく見込みです。とは言え、まだ油断は出来ません。

25日(木)午後6時の雪の予想を見ると、日本海側ではまだ広く雪が降っていて、北陸などの山沿いでは雪の強まっている所もあるという予想。また、北日本では冬型の気圧配置が強まり、猛吹雪になっている所もあります。

このあとの予想を見ると、26日(金)朝にかけて雪の範囲は次第に狭まっていきますが、北海道や栃木の山沿いなどでは26日(金)夕方にかけて雪が降り続くでしょう。

――大規模な交通障害が発生するような大雪はおさまってきているようですが、この先はどのようなことに注意が必要?

注意点をまとめてみました。

【スリップ事故】
雪が降り続いている所はもちろんですが、雪がやんだ地域でも積雪や路面の凍結などによってスリップ事故を起こすおそれがあります。冬用タイヤやチェーンを装着し、雪が踏み固められた箇所や路面が凍結しているような所では特に注意が必要です。

【転倒事故】
同じように、道路を歩く際も転倒に注意してください。特に、横断歩道などの白線や陸橋などは他より凍結しやすく、転倒するおそれがあります。積雪や凍結などがある場合はべた足で歩き、階段では手すりを持つなどしてください。

【除雪中の事故】
雪下ろしや雪かきをする方は、なるべく2人以上で作業をするようにしましょう。もしも事故で動けなくなった時でも連絡がつきやすいように携帯電話を身につけておくことも大切です。

【屋根からの落雪】
また、積雪の多い地域では、屋根や樹木からの落雪にも注意してください。

引き続き、雪の事故には十分な注意が必要です。