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能登豪雨、住民を苦しめる乾いた泥や砂 新たな課題が

2024年9月29日 11:51
能登豪雨、住民を苦しめる乾いた泥や砂 新たな課題が

石川県輪島市で浸水被害のあった仮設住宅では、片付けが進む一方で、乾いた泥や砂が住民を苦しめるなど、新たな課題が出てきています。中継です。

輪島市門前町浦上地区に来ています。21日の大雨で、地区に流れる浦上川が氾濫し、川のすぐ近くにある公民館や仮設住宅の周辺にも土砂が流れ込みました。

29日は地元、門前高校の野球部員45人が、午前8時半から泥かきや集めた泥をトラックに運ぶ作業を行いました。日頃の練習で体を鍛えていることもあって、作業のスピードが非常に速かったものの、泥が乾いて固まっているため、苦戦している様子もありました。

公民館の喜田充館長は「泥は重く、若い力がないと、できない。こんなに早く片付くとは思わなかった」と感心していました。

ボランティアのかいがあり、この辺り一帯に5センチほど堆積していた泥は、すべて奇麗に片付いています。

ただ、新たな課題も出てきています。泥は乾いたものがサラサラした砂になっています。これが目に入って充血したり、喉に入って痛いといった住民の声が聞こえてきます。今後はサラサラした砂の撤去作業が必要になってきます。